本章ではオフィスの床材の種類についてご説明します。
2.オフィスの床材の種類
オフィスの床の種類は、主に以下に大別されます。
【タイルカーペット】
オフィスにおいて広く一般的に使用されているのが、タイルカーペットです。
色・柄のバリエーションも豊富で、もとの床に貼って使うことができ、撤去するときも簡単にはがせます。
防音効果も高く、導入のしやすさや使い勝手の良さなど多くのメリットがある素材です。
〈メリット〉 種類が豊富・防音効果が高い
軽くて扱いやすい
〈デメリット〉汚れが染みた場合落ちにくいことも
摩擦や湿気に弱く、定期的な張替が必要
【塩化ビニルカーペット】
塩化ビニルカーペットは、ポリ塩化ビニル製でタイル型(フロアタイル)とロール型(フロアシート)の2種類があります。
オフィスは、パソコンをはじめとするOA機器の配線が多いため、タイル型を選ぶケースが多くみられます。
耐久性にも優れており、クッション性・耐薬や帯電防止などに強いものもありますので幅広い業種で利用できる素材です。
〈メリット〉 耐摩耗性・防音性・デザインの自由度が高い
掃除がしやすい
〈デメリット〉はがれやすい
重いものを置くと跡がつきやすい
●タイルカーペットと塩化ビニルカーペットの張り分けスタイル
店舗とオフィス機能がひとつのフロアに同居している場合や、エリアを明確に区別するときによく用いられます。
複数の素材を使うことでゾーニングの効果やデザイン性が向上します。
例えば、クリエイティブさを打ち出している建築事務所や、ウェブデザインを手掛けるオフィス、ショールームなどで見かける手法です。
【防塵塗装のモルタル仕上げ】
コンクリートの打ちっぱなしに近い見た目の素材です。
アパレルの店舗や掃除が頻繁に必要となるヘアサロン、カフェなどの飲食店でデザイン性と実用性を兼ねて採用されているケースがみられます。
〈メリット〉 おしゃれでデザイン性が高い
掃除がしやすい
〈デメリット〉音が反響しやすい
冷えやすい
【天然素材のもの】
大理石や本物の木など、自然由来の素材を使ったタイルなどが該当します。
高級感が増す反面、手入れが大変で破損したときの修理にコストがかかることも珍しくありません。
ここぞという時の来客スペースなど、一部に用いるケースが多いでしょう。
〈メリット〉 高級感がある
存在感やインパクトがあるため部屋全体の印象を変えられる
〈デメリット〉導入コストが高い
手入れに手間がかかりやすい
音が反響しやすい
床材の修理が分かったところで、
次章ではいよいよ床材の選び方をご説明していきます。
お気軽にjimukiにお問い合わせください!